kojack-ferrariのクルマ道

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《ホンネ試乗記》トヨタ ミライ ~FCVにミライはあるのか⁈~

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 ミライってどんなクルマ⁈

トヨタ自動車株式会社より発売されているミライ。

まさに自動車社会の未来を背負うFCV(燃料電池自動車)。
そう、『青いほうのトヨタ』で有名な、アレです😜f:id:kojack-ferrari:20220308132557j:plainまず、FCVとは何か。
FCVとは、Fuel Cell Vehicle(燃料電池自動車)の略です。

燃料電池は、水素と酸素の化学反応によって電気と水を発生させる発電機で、この電力を使ってモーターを動かし、それを動力源とするのがFCV。

日産リーフなどが事前にバッテリー(蓄電池)に充電した電力でモーターを動かすのに対し、ミライは走行中に燃料電池で発電しながらモーターを動かして走ります。

詳しい仕組みは置いといて、ガソリンやディーゼルエンジンとは違い、排出されるのは ”水” だけ。

世界中で脱炭素社会が叫ばれている現在、環境負荷の低減に大きく貢献するFCVは、自動車社会の未来における救世主の一人となり得る存在です。

そんなミライに搭載されるモーターは、永久磁石式同期型モーター(182ps/300Nm)。

スペックとしては特別なものはなく、ガソリンエンジンの2500cc~3000cc相当と考えていただいて良いと思います。

全長:4975mm、全幅:1885mm、全高:1470mmのボディは、ワイド&ローにして堂々たる風格。

それもそのはず、レクサスLCやLSに採用されているGA-Lプラットフォームを基本に設計されているので、存在感たっぷりなワケです😉

サスペンションは前後マルチリンク、ブレーキシステムは油圧・回生ブレーキ協調式が採用されています。

当然のことながら、現在考え得るアクティブ及びパッシブセーフティシステムは全て標準装備。
 
さらに、高速道路や自動車専用道路上での高度運転支援システムもグレードにより標準装備されます。

トヨタ”らしさの塊

今回はトヨタモビリティ神奈川中店さんにて試乗させていただきました。

にこやかな担当Sさんにエスコートされ、早速FCV初試乗。

モーターなので音もなく走り出します。

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リアを覗き込むと、そう!マフラーもありません。(当たり前です😜)
ちなみに発電時に発生する水は排水管から自動的に排水されます。

また、モーター駆動のためミライにはトランスミッションは搭載されていません。
変速する必要がないのでね。

モーター特有の、走り始めから高いトルクが得られるため、スペック以上にスムーズに加速します。  

スタートして早々に気付いたのがボディデザインの秀逸さ。
これだけの大柄なディメンションにも関わらず、全くその大きさを感じさせません。

kojackが考える ”良いクルマ” の条件の一つに、この
 『大きさを感じさせないボディデザイン』
というのがあります。

スタイリングやデザインが良く考えられたクルマは、見切りが良いだけでなく ”見えない部分” を見せるよう作られているのです。

言い換えれば、クルマの形を想像し易い=空間認知し易いデザインだということ。
こういうクルマは非常に扱いが容易で、乗り手にストレスをかけない優等生です。

走り自体は既存EV(電気自動車)同様で、モータースペックも凡庸なので特筆すべき点はありませんが、正直な感想は…👇

静かで快適…それ以上に何が必要か?と問いたくなるほど快適です😉

面白かったのはASC(アクティブサウンドコントロール)なる装置。

疑似的にエンジン⁈音を車内にだけ聴かせるものですが、恐らく車速やアクセル開度などをセンシングしていて、走り方によって音色が変わるのです♫

それと、もう一つ発見したのが居住性。

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これだけの車格なので当然後席の居住性もたっぷり…と思いきや、ご覧のとおりです。

身長174cmのkojackがドライビングポジションをとり、後席に座るとニースペースは膝前握り拳一個半しかありません。

恐らく、高圧水素タンクが後席シート下に配置されるため影響を受けていると思われます。

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本革張りシートの出来やフロント4ポットキャリパーのコントローラブルなブレーキフィールなど、ミライはどこを取っても "トヨタらしさ" に溢れたクルマです。

良い意味で80点主義のクルマづくりを体現した、このミライ。
未来への足掛かりとしては十分合格点を与えられると思います👍

ゴルファー御用達⁈

未来を担うミライですが、さて荷物の積載性はいかがでしょうか?

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ちょっと荷物があってわかりにくいですが、トヨタの公式コメントでは7.9インチのゴルフバッグが3個積めるそうです。

大人3人が楽に乗って、ゴルフ用具一式も積載できれば、楽しい週末になりそう⛳

因みにリアシートは可倒式ではありません。
 
また、重量配分を考慮してトランク右側にはバッテリーを搭載しています。

未来への課題

営業Sさんと試乗後、FCVを取り巻く環境、殊、インフラ整備についてお話ししました。
 
EV登場の時も充電施設の普及が話題になりましたが、FCVも問題になるのが水素ステーションの整備。  

2013年度から経産省が事業者に補助金を支給するなどインフラ整備を推進していますが、2021年末現在、全国の水素ステーションは150箇所余り。

ガソリンスタンドが約30,000店、急速充電スタンドが8,000箇所弱という現状からみても、今後、近い将来に少なくとも3,000~5,000箇所の水素ステーションを整備しないとFCVの普及は思うようには進まない可能性があります。

水素タンクは予冷、予圧といった作業が必要で、水素特有の取り扱いについても将来的な技術改良や改善が求められると思われます。

トヨタミライは、2世代目にして商業ベースの領域まで煮詰められてきた印象ですが、FCV全体が次世代モータリゼーションの担い手となり得るか否かは、なによりインフラ整備の進捗如何にかかっているといっても過言ではありません。

世界の自動車産業をリードする日本が、国家プロジェクトとして取り組むべき課題なのかもしれませんね🤔

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