kojack-ferrariのクルマ道

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【整備メモ】フェラーリの維持費っていくら⁇🤔 後編

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=前編はコチラ=

維持費は高いの?安いの?

Ferrariの維持費って高いでしょう。」、「維持するのが大変だよね~。」とよく言われます。

確かに2台あるとそれなりに大変ですが、果たしてフェラーリだから大変なのでしょうか⁈

その辺りを解明すべく、お馬さんを飼うのに一体いくらかかるのか?検証していきましょう👉
 
先日UpしたF355Bの試乗記👇でも

軽く維持費についてお話ししましたが、税金や保険についてはフェラーリだから特別高いというわけではありません。

国産車でも同じような排気量や重量、車両等級なら金額も同じようなもの。

kojackはこれまで20台の国内外のクルマを所有してきたので、このことは経験的にもそう思います。  

違いは何か?と問われたら、まず圧倒的に高いのはパーツ代

とにかくFerrari純正といわれる跳ね馬マークの付いたパーツは、どれもいいお値段です。
 
もちろんFerrari社が全て内製で供給しているわけではなく専門メーカーが製造してあのマークを付けただけで、モノによっては元値の数倍から十数倍するものもあります。

そのため、オーナーさんによっては純正同等品(製造元が同じものや純正品質のアフターマーケット品)で対応されていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
 
でも、これはある意味仕方ないことに思えます。

なにせ、クルマ自体の製造台数が少なく、特にウチのお馬さんのように車齢22歳とか33歳といったネオクラシックモデルでは、既に純正パーツのほとんどは製造を終了していて、デッドストックや年間何個売れるかわからないほどのワンオフに近いパーツを作ってもらっているので、普通のパーツとは単純比較できないものといえます。
 
次に高いのが技術料。工賃のことですね。

これもパーツとある意味同じような理由です。
対象となるクルマが少ないので、整備工場としては数をこなして儲けることができません。

また、異常に高い専用テスターや特殊なジグなどへの設備投資、専門技術を得るための投資が必要となり、それなりにイニシャルコストがかかっているので、単価を上げて回収せざるを得ないのは理解できるところです。  

とはいえ、フェラーリ専門を謳う整備工場は世の中に数多くあり、パーツや工賃の設定もバラバラです。

kojackもフェラーリを所有して約20年、いくつかの工場やメカニックの方とお付き合いしてきましたが、とても良心的な工場もありましたし、そうでないところもありました。
 
今回は、現在お世話になっているL’OPERAIO FACTORY CENTERでの作業工賃についてご覧いただきます。
注:これはあくまでkojackがその当時整備を依頼して請求された金額で、現在の技術料やパーツ代を保証するものではありません。

 まず、フェラーリと言ったら代表的な作業が「タイミングベルト交換」ですね。

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現代のフェラーリはタイミングチェーンを採用しているのでこの作業は不要かもしれませんが、90年代くらいまでのものは必ず必要になる作業です。

ウォーターポンプ交換(またはOH)も行うのが通例ですので合わせて記載します。

【328GTB】
タイミングベルト交換 技術料    88,000円
         パーツ一式    32,700円
ウォーターポンプ交換 技術料      5,500円
         パーツ一式    55,000円
【F355B】
タイミングベルト交換 技術料  200,000円
         パーツ一式  265,880円
ウォーターポンプ交換 技術料    15,000円
         パーツ一式    33,000円

同じタイミングベルト交換でも車種によってかなり差がありますね。特にこの2台はエンジンレイアウトが違っていて、横置きと縦置きでは整備性が全く異なるのでこれほどの差が出るんですね。

次に定期的に必要となる交換作業として、エンジンオイル交換が挙げられます。

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kojackの場合、それぞれ年間1000km程度しか走らないので、走行距離ではなく6カ月ごとに交換しています。

特にF355Bは高回転まで回すことが多いので、オイル管理は重要なメンテナンス作業となります。

【328GTB】
エンジンオイル交換 技術料    9,900円
         オイル代    7,000円(8L)
       フィルター代    3,900円
【F355B】
エンジンオイル交換 技術料  11,000円
         オイル代  14,600円(10L)
       フィルター代    5,100円

328GTBは古いクルマなので指定オイルが製造終了しているため、それに近いものを使用しています。

F355Bは指定オイルなので少しお高め。ちなみにオイルフィルターはどちらも純正品を使用しています。  

このほか、交換が必要なパーツとして「クラッチ」や「ブレーキシステム」があります。

また、よくあるトラブルに「エンジンオイル漏れ」や「エアコンガス漏れ」などがあり、F355B固有では、「内装ベタつき」や「エキゾーストアンプ故障」、「エキゾーストパイプ割れ」、「リアクォーターピラー塗装割れ」などが多く確認されています。

最後に、これまで2台のメンテナンスでかかった費用を列記してみます。

【328GTB】
エンジンオイル漏れ修理 一式 132,170円
エアクリーナーホース交換 一式 17,500円
エアコンガス漏れ修理 一式 85,800円
トランスミッションオイル漏れ修理 一式 90,630円
エンジンマウント交換 一式 140,000円
ドライブシャフトブーツ交換 一式 61,000円
フューエルライン交換 一式 99,450円 

【F355B】
クラッチ交換 一式 363,780円
エンジンオイル漏れ修理 一式 80,820円
エアコンガス漏れ修理 一式 113,000円
スパークプラグ交換 一式 50,240円
純正触媒交換 一式 200,000円(中古品使用)
セキュリティアラーム交換 一式 60,000円
ブレーキホース交換 一式 64,500円
ブレーキパッド交換 一式 70,000円
ブレーキローター交換 一式 127,400円

個体の状態によって作業の難易度が変わるため、パーツ代を含めた一式での金額で表示しています。

L’OPERAIO FACTORY CENTERは、原則としてフェラーリ純正パーツを使用した整備を行っているのでパーツ代は他の工場より若干高めかもしれませんが、整備技術の高さとフォローアップの充実度から判断すると全体的には妥当な金額設定だと思われます。

【共通】
24ヶ月点検(車検整備)技術料 58,000円
12ヶ月点検(法定点検)技術料 48,000円

conclusion

こうして書き出してみると、いろいろと整備を行ってきました。
いかがでしょうか?

想像どおりの高さでしたか?それとも、案外安いものだなぁ、と感じましたか?   

当然ながらクルマを維持するには、この他自動車税自動車保険、駐車場代、燃料費といった経費が必要になります。



これまで4台のフェラーリを乗り継いできた経験から、フェラーリを1台維持するには前述の整備費や税金、駐車場代といった固定経費を合わせると、年間で概ね100~150万円ほどかかると考えます。

キャブ時代の512BBやよりクラシックなものになれば更に負担は大きくなるでしょうし、現代のクルマでも格段に安くなるとは思えません。
 
それが高いのか、安いのか、と言われると返答に窮してしまいますが、フェラーリのレガシーやアイコニックな美しいスタイリング、官能的な走り…それら全てを包み込んだロードカーとしてのフェラーリを所有する歓びを得るための対価として考えるなら、あなたはどう思いますか?

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